はじまり ②
タクシーの中ではお互い一言も言葉を発しませんでした
き、気まずい…。
駅からはホテルまでは10分ぐらい。
あっという間についてしまった…。
本当はすごく緊張していたのに、わざと冷静なフリをしていました。
部屋に入ると彼は無言で手を繋いできました。
ここまで来てしまったけど、彼に彼女がいるのは分かっている。
そのことをまずは打ち明けよう…。
「あのさ…ずっと気づいてたんだけど、彼女いるよね😳?大丈夫なの?」
わざと明るく聞いてみました。
彼は「気づいてたんだね。でも、ごめん…。実は結婚してる。子供も2人いる。」
えっ!?
えーーーーーーーーー
いやいや!あなた全然パパに見えません😳!
私がびっくりしていると彼が「あきちゃんは彼氏いるんだよね?初めて会ったときに女の子たちに、あきちゃんに番号聞いても無駄って言っわれたからさ…。」
友達たちがそんなこと言ってるなんて、知りもしませんでした。
「いや…。そうじゃなくて…。私も結婚してるの。子供はいないけど…。ごめんなさい。」
彼はびっくりして言葉を失っていました(笑)
「あきちゃん、全然既婚者に見えないよ💦」
それはそうですよね。
子供がいないから、お金も時間も全て自由。
良くも悪くも私には主婦っぽさがない。
指輪も結婚してから、少し太ってしまってサイズが合わずつけていなかったし…。
彼の指を確認したら指輪の跡がくっきり。
でも、ここまで来たらお互いに後戻りするなんて考えていなかったと思います。
彼の顔が近づいてきてキス…。
その日はそれ以上はしませんでした。
2人で手を繋いで布団でテレビを見たりしていたかな。
時間も遅かったし、2時間ほどでホテルを出て彼がタクシーを呼んでくれました。
タクシーを待ってる間、お互いうまく話せなかった。
まだこのまま進んで行くことに躊躇いがあったからだと思います。
別れ際に彼が「また連絡するね!」って言ってきたけれど、私はもう連絡はないかもしれないな…。
そう思いました。
でも、私が家に着いてしばらくすると彼からLINEが…。
「今日はありがとう。楽しかったよ。大事なこと黙っててごめん。あきちゃんが良ければだけど、また会えるかな…?」
もう私に迷いはありませんでした。
「私こそごめんね💦私もまた会いたいよ。」
この日から私たちの関係は始まりました。
始まってしまうと身体の関係になるのに時間はかかりませんでした。
彼は「俺はあきちゃんのことイイなって思ってる。こんな気持ちになったのは久しぶりだよ。」
そんな言葉もサラッと言ってきた。
「これって付き合ってるってことだよね。」
そう言われたけれど、その時の私は不倫の付き合うって?
不倫の好きってなに?
そう思ったりもしたから、決定的な言葉は言えないでいました。
だからなのか彼は「あきちゃんはいつまで俺と会ってくれるのかなー?」っていつも言ってました。
それが今では立場逆転なんですけどね(笑)
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